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おしゃぶり豚

ポプラ世界名作童話11 「ふしぎの国のアリス」

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翻訳:石崎洋司
挿絵:千野えなが

出版社:ポプラ社
刊行:2016年11月 第1刷

翻訳者について

石崎洋司(いしざき ひろし)

東京出身の児童文学者。「ハテル聖戦記」(岩崎書店)で1992年にデビュー。
野間児童文学賞、日本児童文芸家協会賞受賞。
「黒魔女サンが通る!!」(講談社)シリーズ、「マジカル少女レイナ」(岩崎書店)シリーズなど。

挿絵画家について

千野えなが(せんの えなが)

東京出身のイラストレーター。
ステップファザー・ステップ」「この子だれの子」「ジャングル・ブック」(講談社)、「らくだい魔女」(ポプラ社)シリーズの挿絵などで知られる。

翻訳について

対象読者が小学低学年向けということもあり、完訳ではなく抄訳。
冒頭はこんな感じ。

「ああ、なんだか、つまんないなぁ……。」
アリスが、ためいきをついたのは、川の土手の上。
ひとりってわけじゃない。となりにおねえさんがいた。
ただ、本にむちゅうで、いっしょにあそんでくれそうになかったんだ。

かなり個性的な翻訳で好印象。 児童が自分で読めることを前提とした文章。総ルビ付き。(これはこのポプラ世界名作童話シリーズの特徴) マッドハッターは単に「ぼうし屋」、モックタートルは登場しない。

挿絵について

表紙含めてカラーが15点、モノクロ26点。 テニエルの造形をベースに、今時な画風でアレンジを加えたという印象。
アリスは金髪、青のエプロンドレスという定番スタイルで萌えキャラ風。 昨今の児童書の潮流に乗ったものといえる。

備考

中百舌鳥の天牛堺書店にて購入(古書:540円)

ふしぎの国のアリス (ポプラ世界名作童話)

ふしぎの国のアリス (ポプラ世界名作童話)